無想庵


再生前外観

延床面積:99.82㎡

施工 :深村建設

設備 :兼茂  宮園電工

 この建物は、昔、別の場所から移築されて住まいとして使われていました。 その後、隣に新しく住まいを設け、物置となっていたこの建物を、今回建て主の個人の部屋として再生することになりました。

  建て主からは、「環境に優しい、体に優しい住宅を」との要望でしたので、屋根 はヨシで葺き直し、下屋は土を乗せて古瓦で葺き、壁は土壁、建具は古建具 を探し、床下には炭を置き、囲炉裏を設け・・・と、昔ながらの工法・材料で作り 上げていきました。 再生にはいろいろな方が、ボランテアで参加していただきました。特に、葦葺き屋根の再生の時には、5月の連休の期間に沢山の人が手伝つて頂き助かりました。



竣工写真

玄関・土間部分完成

玄関、土間部分

土間はタタキにして、土壁仕上げ、古い建具を再利用させています。

▶玄関(蔵戸を開けて)より土間を見る。障子を開けると囲炉裏の間が見えます。

奥の格子戸を開けると台所・勝手口。


玄関の蔵戸

勝手口兼台所土間


囲炉裏の間

床置きの照明器具は竹編みのマイスターに製作してもらいました。

障子と縁側のガラス格子戸は古い建具。

床板は杉厚30mm。


囲炉裏の間 :天井を見上げると 葦葺き天井が見える 。竹編みの照明器具はマイスター に製作してもらった 。(右)2階寝室よっり1階囲炉裏の間を見る。


和室6帖

床の間の欅板は古材1800x900の一枚板。壁は土塗り仕上げ。(右)再生前の和室6帖:床の間及び通気用の地窓は無い。


書斎

冬場対策に

槙ストーブを設(右)

再生前書斎


夕方の囲炉裏の間 幻想的で、ここに住まないと、撮影できない一枚


葦葺き屋根の小屋裏 寝室

(右)再生中の葦葺き屋根を

小屋裏から見上げる



改築前

書斎になる前

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葺き替え前の小屋裏

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葦葺き屋根の再生工程

足場を架ける
足場を架ける
古い葦や茅を下ろす
古い葦や茅を下ろす
古い竹を外す
古い竹を外す

新しく竹を組む再利用できる竹は使用
新しく竹を組む再利用できる竹は使用
軒先から葺いていく
軒先から葺いていく
四隅を葺く 重要棟梁が葺く
四隅を葺く 重要棟梁が葺く

竹の結び目 千鳥に結ぶ
竹の結び目 千鳥に結ぶ
下の竹を探す
下の竹を探す
葦葺き屋根の断面
葦葺き屋根の断面

鏝で調整する
鏝で調整する
葦を重ねて葺き上がる
葦を重ねて葺き上がる
棟を作る
棟を作る

棟の瓦を竹くしで固定
棟の瓦を竹くしで固定
丸太の足場を外しながら調整
丸太の足場を外しながら調整
完成
完成

軸組みの補強
軸組みの補強
屋根下地完成
屋根下地完成
床組みの補強
床組みの補強

床束周りの補強
床束周りの補強
屋根工事 断熱の変わりに土
屋根工事 断熱の変わりに土
葦葺きと瓦の取り合い
葦葺きと瓦の取り合い

土壁と土間タタキ

外部竹組み
外部竹組み
内部竹組み
内部竹組み
外部土壁
外部土壁

内部土壁塗り
内部土壁塗り
土間 タタキ
土間 タタキ
土間タタキの完成
土間タタキの完成

ポーチ タタキ・古い瓦・川砂敷き
ポーチ タタキ・古い瓦・川砂敷き
タタキの道具
タタキの道具
完成
完成

大工さんの家具制作

囲炉裏部分の小物 大工製作
囲炉裏部分の小物 大工製作
テーブル 古材 大工製作
テーブル 古材 大工製作